ほとんど日本語で勉強しているイギリス修士・・・

King's College London で 修士生を始めて、
早6週間が終わった。

もう、6週たってこの状況ということは、
ほぼ確定的に、今後もこういう状況だろう。

僕はイギリスで日本語を使って勉強をしている。

この記事は、その記録と、
英語力はない(自信がない)、
けど、英語圏修士コースを取りたい
と考えていた過去の自分に向けて。

まず、現状。

IELTS 2DAYS in TOKYO の結果、おそるべし、IELTS。 - TORU の部屋 powered by 異文化の魔法

で書いた通り、
4月にIELTS 6.5をやっと取れた感じ。

そこからもずっと
1日5〜6時間英語の勉強はしていた。

が、全然歯が立ってない・・・

 

いま、4つの授業を受けている。

うち2つは全体講義で、
今のところは前もって
勉強しなくてもなんとかなりそうなやつ。
(本当はちゃんと予習してから行きたいが
それどころじゃない)

残り2つは選択授業で
毎週一回1時間半のセミナーがある。

セミナーでは先生がそのトピックについて、
軽ーく(30分くらい)説明した後、
いくつかのグループに分かれて
15分くらいディスカッション。
そして、また全体で集まって
グループで話し合ったことを報告したり、
グループで出た質問をしたり、
先生がそれに応えたり、
という感じで行われる。

この授業に向けての予習がやばい。

これの量が多すぎて
日本語でやってギリ終わるかどうか・・・

  • 英文20ページ程度の文献×2つ
  • プリレクチャー動画、1時間〜1時間半ほど
  • プリレクチャーで使用されていたスライド
  • プリタスクとして授業で議論するテーマの答えを考えておく

という感じ。これを2つの授業分やる。

いつも、たったこれくらい、、、
って思うけれど、
なぜか、これでギリ・・・
内容が難しいからかなぁ、、

専門用語も多くて、
英語で読んでたら、いちいちつっかかる・・・
まったくわからないわけじゃない。
けれど
「たぶんそうだけど、間違ってるかも」
という不安や、
「あ、これは全然わからん」
という状態が、2〜3文ごとにやってきて、
そのたびに、DeepLで
「一応、確認、、、」ってしてるわけで、
そんなんなら、
先にDeepLにぶっこんで
英文と並行してみていった方がはやい!

となり、それをやるも、、、、

日本語で内容理解してから英文も一応確認・・・

なんてしてると、与えられた課題が
全然終えられない。

ということで、英文の確認はぶっ飛ばして、
文献に書かれていること、
スライドに書かれていることの
内容理解優先で進める。

ちなみに、プリレクチャー動画も、
みてたって大枠しかわからん・・・
ので、Otter.aiで録音して、書き起こし、
DeepLにぶっ込んで、
これまた日本語で読んでる。

プリレクチャー内容を日本語で「読んで」から、
スライドを見ると「よくわかる」。

4週目あたりから、

  • 今週のすべき予習確認
  • Pre-lecture、Otter録音、DeepLぶっこみ
  • Pre-lectureー内容確認
  • スライド確認
  • Core Reading 2本(1本20ページ)をDeepLぶっこみ
  • Core Reading 確認
  • 授業内容まとめ
  • 授業で議論するテーマの意見を考えておく

これで1週間がギリ終わって、
また次の週の準備に入る、
そんな感じで日が進んでる。

しかも、、、、、土日なし。
毎日、

  • 15:00-17:30 ジムと散歩(運動は大事)
  • 17:30-19:00 食事準備・食事・片付け
  • 22:30-23:15 入浴
  • 3:00-9:30  睡眠

以外は、ずーーーーーーっと勉強してるのに。

やばい、、、やばすぎる。
色んな意味でやばすぎる。

イギリスのマスターに来てんのに、
日本語でやってどうすんの問題。
これだけやってギリギリで
これ以上力を抜くと授業ついていけない問題。
こんな生活1年も続けてたら、
気が狂う危険性大問題。

3週目あたりで、とりあえず決めたけど、
今は、内容理解に重点を置いてる。

せっかくイギリスに来たんだから、
英語で勉強したいと思ってる。

すんごく、すんごく、思ってる。

でも、それをやると、中途半端な理解、、、
どころか、間違った理解もしそうだし、
一部しか理解できないさそうだし、
そんな状態で、授業に出たって、???だしさ。

それで考えたよ。

俺は何しに大学院に通ってんだ?

って。

英語の勉強をしに来たのか?
専門の知識を勉強しに来たのか?

って考えたら後者だろって。

なので、ひとまず、英語は捨てて、
最低限授業に臨むのに必要な準備が終わってから、
英語での勉強を進めよう、、、
なんて思って、潔く、
OtterもDeepLも駆使して勉強してるわけだが。

準備終わってから
英語での勉強を進める余裕なんて到底なく・・・

家にいても英語を使う機会ないし、
大学は週に2回だし、話す機会は少ない。
週合計6時間の授業はあるから、
それはリスニングで聞いてるけどさ。

明らかに英語に触れる機会は、
IELTSを勉強していた時より減っている。

しかも、11月3日提出の
1000語のエッセイ提出あったけど、
これも、90%日本で作ったようなもん。
エビデンス探しも

アブストDeepL→よい
→コンクDeepL→よい
→イントロDeepL→よい

みたいな感じで探してさ。
DeepLで日本語で読んでて、
「あ、ここいいかも!」ってところがあったら、
左の英語の欄に目を移し
「あ、確かにそう言ってるね」って
さらっと英文を確認して、
日本語訳で付箋を貼っておいて、、、
の繰り返し。

英文作成も、日本語で文章を作ってから、
DeepLにぶっ込んで英文に訳してもらって。

最大文字数である
1000語を超えないように日本文を調整。

DeepLで英訳した時に、
1000語程度で収まる良い日本文が書けたら、
その英文をGrammary にかける。
とりあえず、仮でその状態にしておいて、
日本語でみながら
どのエビデンスをどこに当て込むかを
仮ではめていって、
それが一通りオッケーってなったら、
仮置きしておいた英文を頭から確認。
DeepLさまが間違えている主語とか、
複雑にしてしまった話を
シンプルな文に書き換えて、
サイテーション入れて出来上がり。

チートも甚だしい。

こうして書いてて恥ずかしい。

けど、これが現実だわ。

遊んでいる時間を作ってるわけじゃないし。
ほんと、ギリギリでやってこれなんだから。

自分でも、馬鹿なんじゃないか?
なんで、こんなんできちゃったんだろ。

って思うけれど、
大学がオファーくれて、
プリセッショナルも合格を出してくれたから、
まぁ、、、仕方ないというか・・・

まぁ、プリ自体を結局にたような形で取り組んで、
それで通っているからこんなことになってるんだろうな、
とも思う。

こういうやり方をしなかったら、
今年、大学院に来れなかったしな・・・

いや、今年来る必要があったか問題か?

いや、難しい。

なんて、過去を考えても仕方ないので、
効率的な方法を探しながら進めようと思うし、
そのうち慣れてきて(?)
英語で少し進められたりするかもしれないけれど、
とにかく、最大限でやっていこうと思う。

ということで、

過去の自分に言いたいのは、
授業料350万円、
生活費やチケット代などを入れると、
とんでもない額になるお金を払って、
一生に一度の大学院生活なのだから、
せめて、
英語で文献を読んで理解できる程度の英語力、
英語のレクチャーを聞いて
意見や質問が浮かぶ程度のリスニング力や
前知識をつけてからきた方がいいよってこと。

英語力の完璧や満足を求めてたら
キリがないこともわかるし、
突っ込んでいってはじめてみた方が早いこともわかる。
それで意外とできちゃうこともあるし、
いつまでも準備準備してて
前に進めないんじゃ意味がない、
という意見があることも知ってるし、
僕もそう思うことも多々あるからよくわかるけれど。
1年や2年、先延ばしにできるのなら、
その間英語の勉強をしたり、
知識をつけたり、お金を貯めてから、
しっかり準備してマスターを始める、
っていう手もあるんじゃないか?っていう話。