King's College London の Face-to-face Pre-sessional コースを諦めざるをえなかった話

£1 = ¥166.22

タイトル通り、
申し込んでいたKing's College London の
対面プリセッショナルコースを諦め、
オンラインに切り替えざるを得なくなった。

VISA発給が間に合わない。

2022年2月からロシアがウクライナに侵攻。
ウクライナ難民受入の関係で、
イギリスのビザ発給に遅れが出てる。

通常、
プライオリティサービスを利用すれば1週間、
利用しなくても2〜3週間ほどのところ、
4週ほどかかっている。
しかも、プライオリティサービスは停止中。

引用:Visa decision waiting times: applications outside the UK - GOV.UK

6/21より前までは
6週間かかっていたというから、
これでも早くなった方だけど。

時系列でおさらい

  • 6/22(水)CAS発行
  • 6/24(金)CAS発行されたことに気づく
  • 6/27(月)VFS最短訪問可能日
  • 7/25(月)申請から4週
  • 7/27(水)Pre最終受講期限

King's College London から
CAS が発行されたのは、
6/22(水・BTS時間)。

KIng's Apply に
Update 通知が出てなかったため、
気付いたのは 6/24(金)。

どんなに最短で
VFS Global に申込みに行っても、
申込めるのは 6/27(月)。

VISA発給 4週だとすると 7/25(月)発給。

対面プリには、
7/27(水)までに出席していないといけない。

危ない橋すぎる

  • 発給が遅れる可能性
  • VISA申請料変換はない
  • IHS費用も変換されない可能性
  • VISA申請の旅費が無駄になる可能性

4週ぴったりで出て、ギリギリ。
発給が遅れる可能性は十分にある。

しかも、VISAを受取れると
わかってからのチケット確保。

VISAを一度申請すると、申請料の変換はない。
£363(¥60,337:本日レート)が無駄になる。

そして、VISA申請をする際には、
IHSの申請料も払わなければならない。
これが£470(¥78,123:本日レート)。

このIHS費用の返金も微妙。

申請取下したら戻ってくるけど、
許可が下りたのに行かなかったとなったら返って来ない。

You'll get a full immigration health surcharge(IHS) refund if:
you withdraw your visa application

You will not get a refund if:
your visa application is successful but you do not come to the UK引用:Pay for UK healthcare as part of your immigration application: Refunds - GOV.UK

申請したとしたら、僕は4週目の7/25まで待つ。
そこまで待って、取下ができるかわからん。
場合によっては、イギリスからパスポートが、
7/20とかに発送されて、
7/26より後じゃないと受け取れず、
許可は下りたが、いけなくなる、
みたいなことも生じうる。

そして、僕は北海道にいるので、
VISAを申請しに行くのに旅費がかかる。

全て合わせると、20万円近く。

確率が高いなら賭けてみてもいいけど、
この間のイギリス各機関との
様々なやりとりで経験した
彼らのやり方を考えると
勝算を低いと感じてしまう。

そう考えたとき、諦めざるを得なかった

本当に悔しい。

  • 僕が求めていたのは対面
  • IELTS for UKVI をわざわざ受けに行った
  • 僕に非はない

最終的に諦めたのは自分だ。
そして、その国にはその国の文化があり、
イギリスがそういう国なのも仕方がないと思う。
多くの人が過去にこういう経験を乗り越えていることも、
COVID でほとんどイギリスらしい生活を送れなかったとか、
対面授業が多かったとか、
つまり、自分だけじゃないってこともわかってる。

理解はできる。しかし、不満が残る。

僕が申し込んだのは対面授業だ。
そのためにお金を払った。
しかも、£4,360(¥699,824:支払時レート¥153.63)だ。
1日あたりの授業料は、
£145.3(¥22,322:支払時レート¥153.63)。
決して安くはない。

対面とオンラインの質は違う。
オンラインのメリットがあることも知ってる。
けど、だからといって、
じゃぁ、オンラインでいいよね、
とはならない。
僕が求めていたのは対面のメリットだ。

そして、僕は、
北海道からわざわざ東京に、
IELTS for UKVIを受けに行ってる。
万が一のことを考えて、2日連続で。
その費用は受検料だけで6万円弱。
旅費を合わせると12万円近くになる。

なんのためか。
対面のプリを受けるためだ。

僕はすでにIELTS OA 6.0を保持していた。
オンラインでいいのなら、
11週のプリに申し込めた。

対面で受けたいから 6週にしたのに。

蛇足だが、
King's 側の事情で、
僕のプリセッショナルの希望が、
大幅にずれが生じている。

2022/23の プリは
下記のように設定されている。

11-week

Face-to-Face:     申込締切 5/2      授業開始 6/13

Online:     申込締切 5/30      授業開始 6/13

6-week

Face-to-Face:     申込締切 5/16     授業開始 7/18

Online:     申込締切 6/27     授業開始 7/18

引用:Pre-sessional English courses | Pre-sessional | King’s College London

繰り返しになるが、
僕は 11週対面のプリを希望していた。

しかし、申込締切は5/2。
4月下旬になっても結果が来ない。
問い合わせると、
今判断をしているところだという。

King's は King's で、
学生の質を担保するとい使命があるだろう。
だから、たくさんの出願者から、
合否を慎重にするのも仕方がないと思い、
黙って待っていた。

幸い4月UKVI受験で、
IELTS OA 6.5 取れていたから、
6週の対面で我慢することにした。
大学にも猛プッシュをかけた。

5/12にConditional Offer が届いて、
すぐにプリに申し込んだ。
なのに、これだ。

こんな事態になるなら、
申込締切5/30のオンラインに申込たかった。
5週多く、アカデミックのことを勉強したかった。

CAS発行になぜこんなにも時間がかかるのか

対面を受けられない原因は、僕にはない。
その原因は、ウクライナ情勢とKing’sにある。

ウクライナ情勢でVISA発給が遅れているのは
理解と納得ができる。

しかし、
CAS発行が
ここまでかかった理由がわからず不満が残る。

CAS発行に1ヶ月10日を要している。

エージェントさんに問い合わせると、
以下のような返答をくれた。

CASの発行に時間がかかっている問題は4月末頃から話題に挙がっており、
5月に行ったKCLとのミーティングでも東京オフィスから相談をしているのですが、
コロナ禍の影響でスタッフの人数が減ったこともあり、CAS発行を含む様々な手続きに遅れが生じていると説明を受けております。〜中略〜KCLは例年手続きが遅い傾向にはあり、内部体制の改善に時間を要している印象です。

引用:6/24 メールより

大学にその理由やこういう事態への見解を
直接問い合わせたい気持ちもあるが、
この間のやりとりをみると無意味な気がする。
彼らの返答は、
その多くが質問の答えになってない。
情報が不正確なことが多い、返信が遅い。
エージェントさんにかけあってもらうのも
筋違いだと思う。
こうして諦めている自分の問題もある。
しかし、やっても無意味。
これのループ。
やり場のない思い、やるせない気持ち。

もちろん、この状況を生かして、
良い方向に自分を運んでいくつもりだ。

12月に出願したのだから、
5月じゃなくもう少し早くOffer を出してたら、
King's だって CAS 発行を早められたのでは?
1ヶ月10日も書けなくたって、CAS発行できるんじゃ?

とか色々勝手な要求はできる。

けれど、

大学だって、大学の質を保つために、
たくさんの応募者から、
できるだけ良い学生を取りたいと思い、
ギリギリまで合格者を判断しないようにしたい
という気持ちもあるだろう。
それはわかる。

Preの担当者は、5/12以降しか動けず、
人員削減の中、彼らのできる限りでやってもいるのだろう。
イースターも、ジュビリーも、
しっかり休みを取っていて、
日本人的感覚からすれば、
休んでる暇があったら、
やるべきことをしろ、という意見もあるだろうが、
僕はそこまでは思わない。
休みは大切だ。

この制度、システムを考える立場にある担当者も、
入学希望者、各部署、政府、社会情勢、
様々な状況を踏まえた中で、
最適解を導き出した結果なのだとも思う。

以上は、僕自身の経験や思想から、
こころから理解し、納得できる理由ではある。

とはいえ、

イギリスやKing's College London の
教育やサービスの質を信じ、
相手方の指定するルール通りに遅滞なく対応し、
イギリス留学に多額のお金を投じ、
人生をかけて留学を決意して出願した人間を、
このような思いにさせていることを、
彼らはどう考えるのだろうか。

これは、どこかで、何らかの形で、
King's College London に伝わるようにしたいと思う。

例年、イギリス留学では、
こうした思いをしている人がいるとも聞くが、
少しずつでも改善をして、
このような思いをする人がいなくなることを願う。