日本の労働生産性が低いのは「丁寧」だからじゃないか説

円安、ウクライナ情勢で物価高。
物価高は問題だ、
金利を上げられない日本、
なんだかんだそんなニュースを見る一方、
イギリス大学院入学に向けてのやりとり、
イギリスで半年暮らした経験、
3週間ずつだけど、
カナダ、ニュージーランド、オーストラリアで
暮らしたときのことをふと思いながら、
「日本人は労働生産性が低い!」
「それは問題だ!」
という言葉にひっかかった。

労働生産性が低いことが良いか悪いか、
他国が良くて日本が悪い、またはその逆、
そんなことは毛頭いうつもりはない。

ただ、

日本って「丁寧」に物事をやるから、
生産性が低いんじゃないかなーって

思った、ふとした感覚を
書いておこうと思っただけの記事。

労働生産性について

労働生産性は何かとか、
世界に比べて日本がどうかとか、
その原因や対策なんかは、
ここら辺を見ればざっとわかる。

www.jpc-net.jp

picks.goandup.jp

僕がこの記事で残しておきたいのは、
日本の労働生産性が低いのは、
「丁寧」だからという
一要素があるんじゃないかってこと。

労働生産性って、下記の計算式で導き出されてる。

労働生産性=産出量/労働投入量(労働者数 又は 労働者数×労働時間)

引用:https://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2018pdf/20180601041.pdf

要は、少ない時間でお金を稼いでいるかどうか。

手段は関係ない。
だから、いろんな要素が絡んでる。

政府のこの資料を読んだけど、
いまいちピンとこない。

 我が国では 1990 年代は、付加価値の上昇率が低下しているが、その状況についてみると、① 1990 年代後半以降 IT 投資を始めとする資本投入の寄与が減少していること、② 1970 年代、80 年代と比較して TFP の寄与が減少していることが主な要因であることが分かった。
 このため、我が国が少子高齢化による供給制約下にあることを踏まえると、一人ひとりが生み出す付加価値を向上させること、すなわち労働生産性の向上が課題となる。
 国際比較を行っても、我が国の労働生産性は、水準や名目の上昇率が主要国と比較すると弱い動きとなっている。労働生産性の上昇には、TFP 成長率の上昇が重要であるが、TFP 成長率と無形資産投資の関係について国際比較で確認してみると、TFP 上昇率は無形資産投資の上昇率と相関関係がみられる。
 我が国の無形資産投資の上昇率は弱い状況にあるが、特に、主要国と比較し、無形資産のうち、①ソフトウェア等の IT 関連である情報化資産への投資、② OFF-JT を始めとする人的資本への投資が弱い。このため、情報化資産、人的資本への投資を増加させることが我が国の課題である。

https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/16/dl/16-1-2_01.pdf

だって、上位5カ国が上位5カ国である所以って、
そういうことじゃない感じじゃんね?

web.all-in.xyz

bunshun.jp

2020年の上位5カ国

それぞれが上位にいる理由は、
その国民のスペックがべらぼうに高いから、
とかそんなことより、
その仕組みにある。

政府のいう課題も、
「仕組み」のひとつだけど。

「丁寧」だから生産性が低いんじゃ?

労働生産性は、
先ほど書いた公式で出されてるけど、
要は、少ない労働でどれだけ稼いでるか、
なわけでさ。

クオリティの低い仕事でも、
売上げがたてばいいわけなんだと思う。

例えば、イギリスにいて感じたのは、
日本の物やサービスのクオリティの高さ。

イギリスの方が物の質が高い!

って感じたことは正直一度もない。

地下鉄の車両、騒音、駅の設備、
カウンシルや大学院への問い合わせ、
店員さんたちの接客、
スーパーマーケットの商品、
あげればもっとある。

それでも、金額は日本と同じか、
それよりも高いものがほとんど。

これって、少ない労力でお金を稼いでるってことじゃん?

っていう。

そうやって見ていったら、
僕が知る範囲では、
日本のクオリティはとにかく高い。

ひとつのサービスや物を生み出すのに、
クオリティが高いというのは、
それだけ時間とお金をかけてるってことかと。

なにか意見があるわけじゃない。

ただ、

そりゃ、生産性も低くでるよね、って。

そんなたわごと。